1:インデックスファンドはアクティブファンドよりもリスクが低い?

解答

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 インデックスファンドそのもののリスク(標準偏差=基準価額の変動幅)は、あくまでも連動を目指す指数(ベンチマーク=市場平均)と同程度です。例えば、日経平均株価との連動を目指すインデックスファンドの場合、期待できるリターン・リスクはともに日経平均株価と同程度です。

 他方、アクティブファンドは、投資方針に応じて柔軟な運用を行うため、ファンドによってはリスク水準が市場インデックスを下回ります。投資初心者にもおすすめのつみたてNISAでインデックスファンドの選択肢が多いのは、ファンドそのもののリスクが低いからではなく、長期積立投資と相性が良いからです。

 なお、近年人気の米国株式のインデックスファンドの場合、短期的な価格変動の目安は30~40%程度です。これはつまり、短期的には基準価額が30~40%上昇する可能性がある一方、同程度下落する可能性もあるということ。「インデックスだから安心」という過信は禁物です。

2:インデックスの算出方法は、指数によって異なる?

解答

「インデックス」と一口に言っても、網羅している地域、国、銘柄の数や、インデックスそのものの算出方法はまちまちです。例えば、同じ株式インデックスでも、日米で以下のような違いがあります。

日本・米国の代表的な株式インデックスと算出方法

 こうした指数の算出方法や銘柄数の違いは、指数そのものの値動きの大きさに影響します。一般的に、日経平均株価やNYダウ平均株価の方が、TOPIX(東証株価指数)やS&P500指数と比べて値動きは大きい傾向にあります。

 また、表には載せていませんが、新興企業が中心の東証マザーズ指数や米国ナスダック総合指数・ナスダック100指数なども、インデックスの中で相対的な値動きが大きい傾向にあります。