3:一度インデックスに採用されたら、その後、銘柄が入れ替わることはない?
解答
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インデックスは一般的に、一定周期で構成銘柄の見直しと入れ替えが行われます。例えば、日経平均株価は年1回、S&P500指数は四半期に1回見直しがなされ、銘柄が入れ替わります(構成銘柄の合併や上場廃止などがあった場合はこの限りではありません)。
NYダウ平均株価は、見直しの周期が決まっているわけではありませんが、時代の流れに合わせる形で、平均的に1~2年の周期で入れ替えが行われています。
例えば、2020年8月末には、石油大手のエクソンモービルが除外された一方、法人向けデータ管理を手掛けるセールスフォース・ドットコムが新たに採用されました。エクソンモービルは、1928年からNYダウ平均株価を構成してきた歴史のある企業ですが、米国の実体経済に合わせる形で除外が決まりました。
翻(ひるがえ)って日本はというと、米国ほど株式市場に自浄作用が働いておらず、東証1部上場全銘柄を対象とするTOPIXの構成銘柄には、業績の悪い赤字企業や成長性の乏しい企業も含まれています。
ただ近年は、こうした実態が指数の信頼性を損ねるとして、同指数の算出基準を見直す動きも広がっています。以上を考慮すると、日本株については、アクティブファンドや個別株投資も視野に入れた方が、より良いと言えるでしょう。