見違えるような上昇を見せた日本株

 この1カ月弱で、日本株は大きく上昇しました。8月20日に底打ちした後は、それまでとは打って変わって見違えるような上昇となり、日経平均株価は3万円台を回復、TOPIX(東証株価指数)はバブル崩壊後の高値を更新しました。

 個別銘柄も、年初来高値更新銘柄が数多く生じているばかりでなく、上場来高値を更新する銘柄もいくつもありました。

 株式投資では、株価が大きく上昇している時期に株式を保有して利益を伸ばすことが、成功につながります。皆さんは、今回の株価上昇に上手に乗ることができたでしょうか。

筆者が変化の兆候を感じた時期ときっかけは?

 実は、8月20日に日経平均株価が底値を付けた時、筆者はかなり弱気でした。筆者は自身のブログにて「ADA指数」と言うものを公開しています。これは、筆者自身の投資可能資金のうち、実際に株式に投資している金額がどのくらいの割合かを示すものです。

 これが高いほど株式に投資している金額が大きいので強気であることを表し、逆に低いほど株式への投資金額が小さいので弱気となります。

 なお、空売りをしている場合はその金額をマイナスして計算しています。

 ADA指数の実数をご覧になりたい方は以下のリンクから毎日のブログ上でご確認ください。

 公認会計士・税理士 足立武志ブログ

 8月20日のADA指数は9.0%でした。つまり、投資可能資金が100だとしたら、そのうちの9しか投資していなかったということです。

 厳密には空売りも結構していたので買っている金額はもう少し多かったのですが、株式に資金を多く投下せずに守りの姿勢を取っていたことは確かです。

 しかし、週明けの8月23日の昼休みに株価をチェックすると、保有株が軒並み大きく上昇していて、「明らかに今までとは株価の動きが違う」と感じました。日本株に大きな資金が流入していると感じたのです。

 そこで新規に株を買ったり、空売りを買い戻したりしました。その翌日24日も同様のことを行い、24日にはADA指数は50%、つまり投資可能資金の半分は株を買っているという状態まで持っていきました。

 その後も上昇トレンド銘柄への買いを続け、足元ではADA指数は70%ほどになっています。

 筆者はADA指数のマックスは80%程度としているため、足元のポジションはかなり強気です。