今週の指標:ドル/円

<今週の見通し…ドルは底堅い動きか>

 市場参加者の間では、今年の米経済成長見通しを引き下げる動きが広がっており、経済の早期正常化への期待は弱まりつつあります。

 今月21~22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて、インフレ指標が高水準なら、量的緩和縮小の早期実施観測が広がり、リスク選好的なドル買いが強まりそうです。

先週の動き

 米労働省が9月8日に発表した7月の雇用動態調査で、求人件数が過去最高を記録したことを受け、ドル/円は110.45円まで買われました。

 しかし、新型コロナのデルタ変異株の感染拡大で米国経済の減速が警戒されたことから、リスク選好的なドル買いは縮小し、9日には1ドル=109.62円までドルは売られました。