銀の太陽電池向け需要は、この10年で大きく成長。量は2倍、シェアは10%に
銀が太陽電池の電極部分向けに使われていることは、Silver Instituteの統計で確認できますが、統計内で「Photo-Voltaic(太陽電池)」の記載が確認できるようになったのは、実はごく最近のことです。2014年以前の統計にはまだその記載がありません。当時は、注目すべき需要とみなされておらず、「産業利用」の一部という扱いでした。
2015年の統計で初めて記載された時、その規模の大きさに驚いた人もいるのではないでしょうか。デジタルカメラの台頭などで需要が急減した、写真のフィルム向け需要(2014年時点で1,419トン)にとって代わる、銀の重要な需要の一角として、太陽電池向け(同1,862トン)が躍進したことが明らかになりました。
太陽電池向けの銀需要の増加は目覚ましいです。2020年までの10年間でおよそ2倍、銀の全需要に占める太陽電池向けのシェアは約10%にまで成長しました。