今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.50円
↓下値メドは109.65円
企業が従業員にオフィスに戻ることを要求するのは、利益最大化の観点から疑問
26日(木曜)のドル/円は「円安」維持。高値110.23円、安値109.93円、1日の値幅は0.30円。
この日は109.95円からスタート。下値は堅く、東京時間に少し膝を曲げる程度に109.93円まで下げたあとは110円台へ昇る。NY時間に110.23円まで上値を伸ばしましたが、アフガニスタンの首都カブールの空港爆破テロのニュースでリスクオンが後退すると、この日の安値と同水準まで下げる場面もありました。終値は110.07円(前日比+0.09円)。終値110円台は10営業日ぶり。
米10年債利回り1.30%という水準は、ドル/円が110円台を維持するための条件のひとつ。この日は1.35%まで上昇したので、ドル/円も110円台をキープ。
なぜ米長期金利が上昇したか。今夜から始まるジャクソンホールでの経済シンポジウムを前にFRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派陣営が、揃って緩和政策の早期終了を主張しています。ブラード・セントルイス連銀総裁は、「緩和縮小は2022年3月まで終わらせるべき」、「来年の米インフレ率は2.5%を超える」、「デルタ変異株の影響はない」などと意見。ジョージ・カンザスシティー連銀は「緩和縮小はより早く、より大幅に」と主張。ジャクソンホールのホスト役だというのに、主賓のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の居心地を悪くさせるような発言でした。
パウエルFRB議長のスピーチは、日本時間の今夜23時から予定。タカ派の発言を聞いた後では、パウエル議長の発言は、たとえある程度タカ派的内容だったとしても、マーケットを驚かせるほどの強気な内容にはならない。サプライズリスクは、米長期金利が1.7%に上昇することよりも、1.0%を下回ること。1.3%がドル/円110円を維持する水準ならば米長期金利0.9%は円高です。
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主要指標 終値
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