利益が出ている投資信託なら売ってもいい?

 当面使う予定のない余裕資金とはいえ、良好な市場環境が続き、保有する投資信託(ファンド)のリターン(利益率)が積み上がっていくと、市場の反落を危惧して「このあたりで利益を確定させておいた方がよいのでは…?」と、不安を感じることがあります。

 しかし、結論から申し上げると、長期投資を行っている場合、特に積立投資家は、小刻みに利益確定を行うことは、おすすめしません。

 では、どのようなときに利益確定を検討したらよいのでしょうか。

 筆者が考える、長期投資家が利益確定を行ってもよいケースは、次の二つです。

1:リバランスを目的としている
2:おおむね20%以上のリターンを積み上げていて、次に投資したいファンドがある

 それでは、一つずつ解説していきましょう。