「FIRE」を考えれば、なりたい自分が見えてくる

 若年層ほど収入も少なく、日々の生活で手いっぱいになりがち。細かい散財をしてしまい、なぜかお金が貯まらない…と思っているうちに、40代を越えてしまいます。そうなると、収入もある程度高くなり、気軽に退職しにくくなり、さらに家庭を持ったり子供ができるなど支出も増え、身軽に動けなくなってしまいます。

 FIREを目指すための最短距離は、とにかく「明確な目標を設定し、早く準備を始めること」。特に、収入条件があまり変わらない20代の習慣づけはとても重要です。FIREしたいか否かは別として、将来、給料以外の不労所得という援護射撃を得られるかどうかで、人生の自由度が大きく変わってきます。

 今回取材したFIRE人や、これまで取材した投資で成功している個人投資家の多くは、自分に必要な支出かどうかをはっきりと区別して、不要なもの、持っていても心が満たされないものは持たない人がほとんどでした。

 今回の特集では「FIRE」という生き方を取り上げましたが、これは、「投資で資金を作って会社を辞める」という、単純な「投資のアガリ」を描いたつもりはありません。株式や不動産投資をやみくもに勧めているのでもありません。

 特集内には、さまざまなタイプの「FIRE人」が登場します。さらに、支出や収入、ライフプランなど、さまざまなサンプルケースも多く紹介していきます。これらの生き方や考え方をなぞることで、「自分は今後、どう生きていきたいか」「自分には何が必要で、何が不要なのか」が見えてくるはずです。

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