昨今、ムーブメントとなりつつあるFIRE。「Financial Independence = 経済上の自立」と「Retire Early = 早期退職する」の頭文字を取った造語で、勤め先である会社から得る給与を当てにせず、株式や不動産などの資産収入をメインとして生活を賄い、定年を待たずに退職するという、米国を中心に広がりつつある、新しい価値観の生き方、または、働き方です。

 単なる「早期退職」と大きく異なる点は、雇用主からの給与に依存せず、株式や不動産などの資産収入を得ることで、望まない形での労働から解放され、自分の人生を自分らしく設計するという点。一見、夢物語のような生き方ですが、定年まで働くという固定観念を崩し、さまざまな工夫で資産を築くことで、実現している人が、日本でも次々と登場し始めています。

 トウシルでは、これまで取材してきた多くの投資家や、億り人投資家、さらに、今回の特集で取材したFIRE投資家を分析し、FIREを以下の「リッチ型」「節約型」「サイド型」の3タイプに分類しました。それぞれの特性とメリット・デメリットを解説していきましょう。

「トウシル版・FIRE」3タイプを解説

 

横軸は働く時間や労力(←になるほど少ない)、縦軸は生活水準の豊かさ(↑に行くほど豊か)で分類。