最初はディフェンシブな大型高配当利回り株から投資
配当利回りの高い株に投資する時、注意すべきことがあります。配当利回りは、確定利回りではないということです。業績・財務が悪化すると、減配になり、利回りが下がるだけでなく、株価も下がることがあります。
コロナ禍でダメージが大きい業種は要注意です。外食・観光・ホテル業・航空産業には、業績悪化で配当金を減らさざるを得なくなる企業が増える可能性があります。見かけ上、配当利回りが高くても、そのまま信用しない方が良いと思います。
よく予想配当利回りの高い順に並べた、銘柄スクリーニングを見ます。利回りの高い上位銘柄は、減配リスクの高いものばかりです。
初心者は、見かけ上の予想利回りが高いものから選ぶ傾向がありますが、そうではなく財務内容が良く、業績が相対的にディフェンシブ(景気悪化の影響を受けにくい)な日本を代表する大型株から選んだ方が良いと思います。
たとえば、以下のような銘柄です。
大型の高配当利回り株、投資の参考銘柄
コード | 銘柄名 | 株価 :円 |
配当 利回り |
PER :倍 |
PBR :倍 |
1株 当たり 配当金 :円 |
---|---|---|---|---|---|---|
8306 | 三菱UFJ FG | 579.9 | 4.7% | 8.70 | 0.44 | 27 |
5020 | ENEOS HD | 461.4 | 4.8% | 10.50 | 0.63 | 22 |
4502 | 武田薬品工業 | 3,739.0 | 4.8% | 23.40 | 1.13 | 180 |
9432 | 日本電信電話 | 2,858.5 | 3.8% | 9.50 | 1.36 | 110 |
9433 | KDDI | 3,466.0 | 3.6% | 11.90 | 1.64 | 125 |
出所:各社決算資料より作成。配当利回りは、2022年3月期1株当たり配当金(会社予想)を7月19日の株価で割って算出 |
なお、6月15日に私の著書「NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術」
が日経BPより発売されています。こちらもぜひ、ご参照ください。