今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.80円
↓下値メドは109.25円
一部商品だけの値上がりは在庫の偏りにすぎず、政策行動の必要性はない
9日(金曜)のドル/円は反発して「円安」。高値110.26円、安値109.70円、1日の値幅は0.56円。
この日は109.72円からスタート。8日(木曜)の流れから一段円高に動くとの期待に反して、安値はオープン直後につけた109.70円と全く下がらない。
東京時間午後には110円まで戻し、しばらく挟んで揉み合った後、NY時間に110.26円まで上昇。終値は110.10円(前日比▲0.34円)。
コロナ下のマーケットでは、世界経済が停止するなかで株式市場が高値更新を続けるなど、ファンダメンタルズが説明できない不可解な挙動が多かった。しかし先週は久しぶりに、 円高、スイス高、金先物高、債券高、株安という、まさに教科書通りの「リスクオフ」の動きとなりました。
なにが引き金になったのか。デルタ変異株の拡大とワクチン接種スピードの鈍化、あるいは米景気ピークアウト懸念など、さまざま言われていますが特定はできない。とか考えているうちに、9日(金曜)のNY株式市場では主要3指数が史上最高値を更新するなど、早くも収束に向かっているようにも見えます。「健全なポジション調整」が起きただけのことで、世界景気が回復に向かっていることにかわりはない。マーケットはそう結論づけて先週のことは忘れようとしています。しかし、コロナが消えたわけではありません。
日銀は、今週行われる日銀金融政策決定会合において、気候変動対応投融資を支援する新たな資金供給制度を公表すると伝えられています。金融機関の利用残高に応じてプラス金利を付利するなどして日本経済のグリーン化を支援する考えで、邦銀の融資動向にも大きな影響を与えることになります。従来の日銀政策の枠組みを超えた取り組みとして世界からも注目が集まっています。
主要指標 終値
今日の一言
株を選ぶ前に時を選べ - ウォール街格言
※13日(火)毎ヨミ!為替Walkerは、休載します。