今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.30

下値メドは110.05

中国の人口は10年以内にピーク。労働人口は6,000万人以上減少か

 6日(火曜)のドル/円は「円高」。高値110.97円、安値110.52円、1日の値幅は0.45円。 
この日は110.91円からスタート。高値は111円に届かず、東京の朝イチでつけた110.97円まで。欧州時間朝に111円を完全に抜けると、そのまま110.52円まで下落。戻る勢いも弱く終値は110.62円(前日比▲0.35円)。

 円安ブレークアウトの起点となった111円に届かなかったことは、あまりよい傾向とはいえません。とはいえ、110.50円以下にはドルを買いそびれた人のオーダーが待ち構えているので、急落も今のところはなさそう。

 ドル/円下落の背景には米長期金利の下落といわれています。2.0%へ向って上昇するはずの米金利が、この日は1.35%台まで低下。その米長期金利の下落は、6月の米非製造業ISMといわれています。重要な景況指数である非製造業ISMは予想より悪かったのですが、米長期金利の下落は発表前から始まっていたので、加速はさせましたが、原因ではありません。

 6月ISMの詳細を見ると、飲食店が人手不足で時短営業を強いられている、あるいは原材料の不足で建設作業に遅れがでているなどが報告されています。景気ピークアウトどころか、今後のインフレ上昇、金利上昇を予感させる状況です。

 しかも、米長期金利は下がっているのに、ユーロやポンド、豪ドルは対ドルで下落。つまりドル高。原油先物市場では、OPEC+(石油輸出国機構プラス)が減産を維持したのに原油価格が急落。投資家は方向が読めずかなりイラついています。それだけに、今夜のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は重要。マーケットの混乱の元になったドットチャートですが、FRB(米連邦準備制度理事会)の緩和縮小に関する詳しい行程表に関する詳しい情報が求められています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

世の中で重要なことの多くは、 まったく希望がないように思えたときでも試行錯誤を続けた人々によって成し遂げられてきた - デール・カーネギー