I Can Wait Forever 

 豪ドルの投資家にとって昨日のRBA(豪準備銀行)会合は重要でした。為替Walkerの予想通りに豪ドル/円は84円台まで上昇。もっともその後は対ドルで豪ドルが下落しましたが、これは豪ドルのファンダメンタルズとは関係ありません。豪ドル高がアッと間に終わったのか、それとも仕込みチャンスなのか。FOMC議事録でドルの出方を見たいと思います。

 RBAのメインシナリオは「2024年まで政策金利据え置き」。しかし、豪の最大都市シドニーが新型コロナでロックダウンの状況にもかかわらず、RBAが緩和縮小に向けて量的緩和の債券購入を減額方向で見直すことを発表したのがタカ派的と解釈されました。

 ロウRBA総裁のコメントはバランスが取れていました。RBAの利上げサイクルは他の中央銀行より遅くなると早期利上げを牽制する一方で「経済指標の結果によって、(利上げ)時期は調整されるべき」とも発言。RBAは国内住宅市場や労働市場の見通しに強気なので、マーケットは利上げ前倒しストーリーを選び、それが豪ドル上昇になりました。隣国のNZでは、RBNZ(NZ準備銀行)が11月利上げとのレポートがでています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成