銘柄選びのポイント2:プロ投資家や外国人投資家が好みそうな銘柄を探す

 成長株を探す方法として、最も手っ取り早いのが、「毎年、売り上げと利益が増加していて、今後も増加する見込み」の増収増益銘柄を見つけることです。

 例えば、会社四季報をめくるだけで、そのような会社が想像以上にたくさんあることが分かります。

 銘柄選びは非常に奥が深いので、あまり入り込みすぎると、個人投資家としては負担が大きくなってしまいます。好きで没頭できるのならよいですが、そうでない限りは個人投資家の銘柄選びはほどほどで十分だと個人的には思っています。

 ポイントは、機関投資家や投資信託のファンドマネジャーといったプロ投資家、外国人投資家が好みそうな銘柄を探すということです。

 なぜなら、個人投資家の多くは株価が下がったら買いますが、高いところを買い上がることはしません。買い上がってくれるのはプロ投資家や外国人投資家です。

 つまり、プロ投資家や外国人投資家が好んで買ってくれる銘柄でないと、株価は大きく上昇しません。

 そして彼らが最も好むのが「成長株」なのです。

銘柄選びのポイント3:「外国人持ち株比率」と「投資信託持ち株比率」に注目

 プロ投資家や外国人投資家が注目するのもやはりベースは業績ですから、上記のように増収増益が続いている銘柄を探すのが基本です。

 その上で、筆者がチェックするのが「外国人持ち株比率」と「投資信託持ち株比率」です。これらは会社四季報に記載があります。

 先ほど、株の上値を買い上げてくれるのはプロ投資家や外国人投資家である、とお話ししました。したがって、彼らが実際に買っている銘柄なのかどうかはとても重要です。

 中には、増収増益と業績絶好調にもかかわらず、外国人持ち株比率や投資信託持ち株比率がゼロだったり、極めて少ない銘柄もあります。そうした銘柄はプロ投資家や外国人投資家の買い上がりが期待できず、個人投資家が売買の中心であることが多いので、避けるようにしています。

 業績がよいのに外国人持ち株比率や投資信託持ち株比率が小さい銘柄は、流動性が低いことが多いのです。言い換えれば、売買高が少ない銘柄です。

 プロ投資家や外国人投資家は、大きな資金を扱うため、売買高が少ない銘柄を売買しても、買えない・売れないという状態になってしまいます。そのため、流動性が低い銘柄は彼らも売買の対象から外していますし、筆者もそうしています。