1万円前後で買える注目米国株2:iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)
iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)も、運用会社ブラックロックが出しているETFです。6月21日の終値は87.60ドルですので、円換算すれば、1株約9,677円から取引されていることになります(1ドル=110.47円で換算)。
投資対象は株式ではなく格付けの低い社債(ジャンクボンド)となっています。
一般に格付けの低い社債は米国財務省証券(=米国債)に比べて安全性は低いですが、その分、利回り面では有利です。配当利回り(SECベース)は3.42%です。
組み入れ社債数は1,298であり、十分な分散が効いています。それが意味するところは投資先企業の1社や2社が仮に倒産したところで、ETFはびくともしないということです。ベータ値は0.39であり、値動きは極めてマイルドです。
低格付社債は、景気後退局面では心配だという投資家が多いです。しかし、いまの米国経済は昨年2020年の新型コロナ禍で経済が低迷した後、力強く復活している途上にあるわけですから、タイミング的にはよいと思います。
1万円前後で買える注目米国株3:ファイザー(PFE)
ファイザー(PFE)は米国最大級の製薬会社です。6月21日の終値は39.42ドルで、円換算すると、1株約4,354円で取引されていることになります(1ドル=110.47円で換算)。
同社は1942年に創業されました。最近では、新型コロナワクチンが最初に承認された会社として、話題を呼びました。
同社の主力薬ポートフォリオを見ると、「プレベナー13」は肺炎球菌結合型ワクチンで2020年の売上高は58.5億ドルでした。同薬は2026年にパテント(特許権)が切れます。
「イブランス(パルボシクリブ)」は乳がんの治療薬で2020年の売上高は53.9億ドルでした。同薬は2027年にパテントが切れます。
「エリキュース」は虚血性脳卒中、全身性塞栓症を抑制する血液凝固阻止剤で、2020年の売上高は49.5億ドルでした。2026年にパテントが切れます。
このようにファイザーは、他社よりパテント切れになる薬が多いです。
その半面、新型コロナワクチンというホームランをかっ飛ばした関係で、今年の売上高は前年比+70%を超えるとみられています。
コンセンサス予想では2021年のEPS(1株当たり利益)は3.81ドルが見込まれており、それで株価を割るとPER(株価収益率)は10.3倍ということになります。また配当利回りは3.96%です。