緊急事態宣言の解除の行方は⁉過去2回は株価上昇

 一方、日本国内では、6月20日(日)をもって、沖縄県を除く9都道府県に発令されていた緊急事態宣言が解除されました。

 これまで合計3回発令された緊急事態宣言ですが、2020年4月7日開始の第1回目が解除されたのは昨年5月21~25日。日経平均株価はその後、5月22日から6月4日にかけて2,500円以上、上昇しました。

 第2回目は今年1月8日に発令され、2度の延長を経て、3月21日に解除されましたが、解除後の3月22日から4月5日にかけて640円上昇しています。

 反応は鈍くなっていますが、解除後には上昇する傾向が強いので、今回も少しは期待できそうです。

 しかし、解除後に再び感染者が増加する状況が繰り返されており、特に今回は海外から多数のアスリートが訪れる東京五輪も控えています。

 ワクチン接種の拡大で、国内の感染者数が明らかに減少に転じる兆候が出るまでは、コロナ禍で打撃を受けている外食、百貨店、運輸、旅行、ホテルといった業界の株が大きく上昇するのは望み薄かもしれません。