今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.35

下値メドは108.85
↑上値メド:110.35↓下値メド:108.85

サプライチェーン崩壊による供給不足、2011年の東日本大震災に匹敵

 11日(金曜)のマーケットでは、週末前のポジション調整で、ドルが全体的に買い戻されました。

 この日のドル/円は、高値109.84円、安値109.30円、1日の値幅は0.57円。109.31円からスタートしてほとんど下がらず、109.30円が安値。前日に失った分を取り戻す動きがメインとなり、NY時間までかけて109.84円に上昇。終値は109.67円(前日比+0.35円)


 豪ドル/円は、やや豪ドル安。この日は84.72円からスタート。日本時間夕方に85円台に乗せて85.05円をつけるが滞空時間は短く、逆にNY時間には84.39円まで押し下げられて安値。終値は84.48円(前日比▲0.26円)。豪ドル/円は強い方向感が出ず、6月になってから84.30円から85.20円のほぼ1円レンジを抜けられない状況。

 11日のユーロ/円は下落、ユーロ安。この日は133.08円でスタートして買い優勢。しかし高値は133.41円までと、ECB(欧州中央銀行)理事会後の高値133.76円を超えられませんでした。NY時間夕方には132.66円まで反落して安値。終値は132.79円(前日比▲0.32円)。

 ECB(欧州中央銀行)は先週開いた理事会において、政策金利を0.00%に据え置き。またPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)による債券購入ペースの現状維持を決定。パンデミック(新型コロナ)緊急対策としてのPEPPは、ワクチン接種が進むなかで、減額を主張するECB理事も数名いました。しかしラガルドECB総裁は今回、タカ派を押し切って緩和政策の継続を決定。ECBは、欧州経済に対するリスクは「概ねバランス」してきたと考えているので、夏以降ECB緩和縮小に向けた動きが再び活発化すると考えられます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

非理法権天 (「非」は理に勝たず、「理」は法に勝たず、「法」は時の権に勝たず、その「権」も天道に勝たない、天道は明にして私がない。)楠木正成の旗印