今日の注目通貨:ユーロ/円

 ECB(欧州中央銀行)はこの日(10日)、6月の理事会を開き、政策金利を0.00%に据え置きました。決定は予想通り。またPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)による債券購入ペースの現状維持を表明しました。

 PEPPに関しては、ワクチン接種が欧州でも進むなかで、もはやパンデミック(新型コロナ)緊急対策としての意義は失われているとして、減額を主張する理事も数名いました。そのタカ派意見を押し切って、ラガルドECB総裁は緩和政策の継続を決定したことになります。緩和縮小の是非は9月まで持ち越されることになりました。

 10日のユーロ/円は下落、ユーロ安。この日は133.49円からスタート。ECB会合後に、ユーロ/ドルの上昇と共に133.76円まで跳ね上がりこの日の高値をつけました。しかし134円を目指す勢いはなく、NY時間夕方には133.04円まで下落して安値。終値は133.11円(前日比▲0.41円)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作