今週の指標:NYダウ平均株価

 NYダウは高値まであと335ドル、S&P500もあとわずかですが、ナスダックは2月16日の1万4,175ポイント、4月29日の1万4,211ポイントとダブル天井をつけたまま上値が重い形となっており、これを抜けられれば米株式の再上昇となります。長期金利の行方に注目となります。

先週の結果

 先週のNYダウは、雇用統計が前月よりは強い内容となったものの、市場予想を下回ったことで過度なインフレ懸念が和らぎ、金融緩和縮小懸念も後退。株価は主要3指標そろって上昇しました。

 S&P500は最高値まであとわずかとなり、NYダウは+179ドルの3万4,756ドルとなって、チャート(柴田罫線)では終値ベースで5月6日の3万4,548ドルを上回り最高値まであと335ドルとなっています。

 日経平均の上昇のカギを握る米株式は、インフレ懸念(長期金利上昇)が高まっていて、5月の雇用統計が強い予想だったことで、株価はもたついていました。

 しかし4日(金)の5月雇用統計は、内容は強かったものの、市場予想に届かなかったことで、過度なインフレ懸念が和らぎ、長期金利も前回の1.627%から1.555%へと低下し、ハイテク・グロース株中心に主要3指標そろって上昇となりました。