今週の指標:日経平均株価

 週末の14日(金)の米国市場では、4月小売売上高が予想を下回ったことで、長期金利が低下し、これを受けて株式は2日連続の大幅反発となっています。

 シカゴの日経先物は戻りを試すことになり2万8,000円台での値固めとなりそうです。この流れが続けば、今週の日経平均は戻りを試すことになり、2万8,000円台での値固めとなりそうです。

 目先は2万8,000円台でもみ合うことになっても、チャートが崩れてしまったことは、相場の基調としては「戻り売り」を意味します。

 「戻り売り」を意味するということは、目先の上値の抵抗ポイントは、3月5日の安値2万8,308円、その上は、一目均衡表の遅延線の雲の下限2万8,538円(柴田罫線では5月11日に売り転換となった2万8,608円より少し下)となります。この水準を抜けずに時間が経過すると、再び下値模索となります。

 日経平均は、4月21日に75日移動平均線を割り込んで2万8,419円まで下落。その後、5月10日に2万9,685円まで戻りを見せましたが、ザラ場での高値に終わって、今回の2段下げ(三角保ち合いの下放れ)につながりました。

 2度目の注意信号となりますので、先行きの展開には注意が必要です。欲張らずに戻りで利益がとれる場合は確実に取っていくスタンスがよいでしょう。