グロース株で稼ぐなら「チャートを見ろ」という理由

 それでは、今日の本題に入ります。成長株でテンバガー(10倍株)を狙うならば、チャートを見る必要があります。チャートを見るとは、失敗した時に速やかに損切りできる準備をしておくということです。それは、私が過去25年の日本株ファンドマネージャー時代に、数々の小型成長株に投資してきた時に、鉄則として肝に銘じてきたことです。

 誰が見ても明らかに成長ストーリーが「終わった」と思われるチャートになった時は、「三十六計、逃げるにしかず」。利益確定、損切りにかかわらず速やかに売る必要があります。迷っていると損が大きくなります。すぐに動くことが必要です。

「チャートの見方がわからない」と心配する必要はありません。ごく簡単なポイントだけ押さえておけば、複雑なテクニカル指標などまったく見なくても「売り」判断はできます。売りチャートの見方は、後日、解説するので、今日は割愛します。

 読者の皆様を怖がらせようとして、こんな話しをしているわけではありません。小型成長株を安いところで買い、うまく上昇気流に乗れば、株価が2倍くらいに上昇することはよくあります。買った銘柄がすぐに急騰すれば痛快です。その面白さを知るためにも、失敗した時の逃げ足は速くなければならない、ということをお伝えようとしているのです。