「やってはいけない投資!」の練習問題

 参考書には、重要事項の説明に続いて、理解を確認し、知識を定着させるための、練習問題が付いていることが多い。参考書を目指す記事の筆者としては、練習問題を載せておくのが適切だろう。以下の問題にトライしてみて欲しい。

【「やってはいけない投資!」練習問題】

 以下の各項目が、投資にあって「やってはいけない!」行動である理由を説明せよ。

(1)  退職金が振り込まれた銀行に資産運用の相談に行ってみた。

(2)  投信評価会社から表彰されたアクティブ・ファンドに投資した。

(3)  会社の確定拠出年金の運用で内外の株式と債券とを組み合わせている。

(4)  外貨建ての生命保険で資産形成を目指している。

(5)  証券会社のセールスマンに勧められて魅力的と思える利回りの社債を買った。

(6)  つみたてNISAでアクティブ・ファンドに投資している。

(7)  コンピューターの自動売買プログラムに従って日経平均先物を取引している。

(8)  ライフプランの相談で会ったFPが勧めてくれた年金保険を契約した。

(9)  会社の確定拠出年金の資産は全て定期預金に置いている。

(10)米国のS&P500に連動するインデックス・ファンドだけで資産を運用している。

(11)老後に備えて資産の一部をビットコインに投資している。

(12)米国で流行しているゴールベース・アプローチでコンサルティングしてくれる証券マンを通じてファンド・ラップを契約した。

(13)運用資産の約3割をロボアドバイザーで運用している。

(14)ESGをテーマとする投資信託を購入した。

(15)親友が信頼している証券マンに資産運用の相談に乗って貰おうと思っている。

(16)一方を売り、一方を買う形で、3カ月に一度、内外の株式インデックスに連動するETF(上場投資信託)のリバランスを行っている。

(17)4資産(内外の株式・債券)に均等に投資するインデックス・ファンドを購入した。

(18)ファンドのレーティングを参考に投資信託を選んでいる。

(19)TOPIX(東証株価指数)連動のETFを売って、日経平均連動のETFを買った。

(20)リスク分散のために複数のアクティブ・ファンドを持っている。

(21)株式も投信も「3割上がったら利食い売り、1割下がったら損切り」と決めている。

(22)売買チャンスの見極めにボリンジャー・バンドを参考にしている。

(23)運用の初心者にはバランスファンドへの投資を勧めている。

(24)老後の資金作りのためにFXにチャレンジしている。

(25)友人が契約しているファンド・ラップの組み入れと同じ投信に投資している。

(26)よく当たるエコノミスト、ストラテジストの意見を投資の参考にしている。

(27)高金利が魅力で外国の債券に投資した。

(28)投資に慣れていないので、マネー誌が紹介する「初心者向け」の投信を買った。

(29)相談料が安いことを基準に相談するFPを選んでいる。

(30)将来も山崎元の意見を全面的に信頼して投資方針を決めるつもりだ。