TSMCと東京エレクトロン

 TSMC(TSM・NYSE)東京エレクトロン(8035・東証)の2社は、簡単にいうと半導体を製造、もしくは製造に使用している機械を製造している企業である。現在、両社の株価は大きく上昇を続けている。

 特に上昇が顕著になっている時期を見ると、TSMCは2020年の夏ごろから、東京エレクトロンは2020年の秋ごろからの上昇が特に顕著だ。この2銘柄については、しっかりと実需に裏打ちされた株価上昇であることが特徴的だ。

TSMC(TSM・NYSE)

 TSMCは、5G(第5世代移動通信システム)関連の設備投資の増加や、リモートワーク需要を受けてのデータセンター向け事業が世界中で加速していることを背景に、世界的な半導体需要の増加がある。

東京エレクトロン(8035・東証)

 東京エレクトロンの株価上昇は、半導体を自社・自国で製造できるようにするという世界的トレンドを受けて、半導体製造装置の需要増という背景がある。

今後の成長見込みは?

 株価上昇を裏付ける実際の需要は、今後も継続的に増加していくという見方が一般的だ。さらに、最近発表された両社の決算における今後の方針や利益構造の改善が示されたということも併せて考えると、高値だが今後も成長を続ける可能性が高い銘柄ではないかと推測する。

出所:筆者作成
注:2019年初日を100として指数化
出所:筆者作成
​注:2019年初日を100として指数化