今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.78

下値メドは107.25

バイデン大統領のインフラ投資は増税とセット。経済刺激策というより資本の再配分

 週明け26日(月曜日)のドル/円は円安。107.92円からスタートしてからは売り優勢で、欧州時間に107.64円まで下落して先週の安値(107.48円)に接近。しかし、その後は反発してNY時間に高値108.20円をつけました。終値は108.09円(前日比+0.21円)。終値108円台は3営業日ぶり。

「108円台後半の売り」と「107円台後半の買い」のせめぎ合い。先週は売り方優勢でしたが、この日は買い方が反撃。下は107.48円、上は108.55円のレンジを確認したところで、あとはFOMC(米連邦公開市場委員会)待ち。

 金融市場が今気にしていること。それは「テーパー・タントラム」。「テーパー・タントラム」とは、8年前の2013年5月に、当時のFRB(米連邦準備制度理事会)議長のバーナンキ氏が量的緩和の縮小(テーパリング)を示唆したことが引き金となって巻き起こった国際金融市場の大波乱のこと。

 その「テーパー・タントラム」が今年再びやって来るのではないかと、マーケットは警戒しています。パウエルFRB議長は「米経済に著しい進展が見られるまでは、まだまだ時間が必要」だとして、緩和政策の縮小については「検討もしていない」ときっぱりと否定しています。

 しかし、最近発表された経済指標はどれもこれも強い。バイデン大統領の大型景気刺激策とワクチン展開の成功で米経済の再開に勢いが出ている。パウエル議長が否定すればするほど、かんしゃく玉(タントラム)は大きくなり、爆発したときの威力も大きくなる。今日からFOMCが始まります。

 今日の注目通貨は、ワクチン接種で先行している英国のポンドです。ご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

「夢を語るだけ」で実現力は高まる