天然ガスの出荷はどうしているのか

 天然ガスは扱いにくいコモディティー(商品)で、その運搬には、伝統的にパイプラインが使われてきました。陸続きなら外国への輸出も可能です。実際、ロシアは近隣諸国にパイプラインで天然ガスを輸出してきました。

 しかし国によっては、豪州のようにたくさん天然ガスが採れても、パイプラインでは輸出できない国もあります。この場合、天然ガスを一度液化して体積を小さくし、LNG(液化天然ガス)船に積んで輸出し、消費地で再び気化する手法が取られます。

 この手法を使えば、遠い国にも天然ガスを安定的に供給することができます。これが、LNGが伸びている理由です。

天然ガスの輸出量推移

単位:10億立方メートル
出所:BPデータより