高まる天然ガスの重要性

 英石油大手BPが発表した「BPスタティスティカル・レビュー2020年版」によれば、世界の1次エネルギー消費に占める天然ガスの割合は24%で、石油の次に重要です。

世界の1次エネルギー消費シェア

出所:BP「スタティスティカル・レビュー2020年版」より

 いま世界各国は地球温暖化ガスの抑制に取り組んでおり、化石燃料への依存を減らし、リニューアブル(再生可能)エネルギーへと移行しようと試みています。

 しかし、上図の割合からも分かるとおり、ソーラーに代表されるリニューアブルへ、一足飛びに代替されることは困難です。

 そのため、当面の方策としては、リニューアブルに注力する一方で、最も環境に悪い燃料である石炭を、比較的クリーンな天然ガスに置き換えることで地球温暖化ガスの抑制を促進することが必要になります。