世界銀行グループとIMF(国際通貨基金)の年次総会が4月7日から9日にかけ、オンライン形式で行われています。いい機会なので世界経済の現況を点検し、今後の課題を確認したいと思います。

世界経済成長は上方修正

 まずIMFは、2021年の世界の経済成長率を6.0%と見込んでいます。今年1月に発表された前回の数字より0.5ポイント引き上げられています。ちなみに2020年の実績は▲3.3%でした。

 主要国の2021年の成長率は米国が6.4%、ユーロ圏が4.4%、日本が3.3%、中国が8.4%、インドが12.5%と見込まれています。

 そして、世界の鉱工業生産は新型コロナ前の水準まで戻りました。

世界の鉱工業生産

データ出所:IMF