第6位は不動産REIT(リート:不動産投資信託)の大江戸温泉リート投資法人の宿泊利用券優待です。優待権利の取得には5口、約40万円の投資が必要で、5月末と11月末の年2回、5口保有で各1,000円分の温泉・温浴施設利用券が贈られます。利用できるのは静岡の熱海、栃木の那須塩原、長崎、香川、三重、宮城など全国14施設です。

 第7位は生鮮食品向けシステム会社のイーサポートリンク。5月末の年1回、100株以上の保有で一律、青森県産100%りんごジュース1リットルを3本ももらえます。古くからあって、優待株投資家にもなじみの深い果物系優待です。ちなみに、5月優待では100株保有で岡山名産マスカット「大粒ピオーネ」2,000円相当が送られるディスカウントストア大黒天物産の果物優待も有名です。

 第8位は毛糸メーカー・ニッケのクオカード優待。5月末、11月末の年2回、100株保有で500円分のクオカード各1枚がもらえます。1株からの優待が少なくなる中、ニットや寝具、食料品などを特別価格で販売してくれる株主優待カタログが1株株主にも送付されます。

優待株の上昇続くか!?5月は波乱相場になりやすいので注意

 2021年の株式市場は今のところ昨年のコロナ・ショックのような大波乱もなく、ワクチン接種によるコロナ克服への期待感も高まっています。テレワークや巣ごもり需要で買われたIT、ネット通販、半導体関連といった成長株より、コロナ禍で打撃を受けた内需関連のバリュー株が買われる傾向が鮮明なのは、優待株投資にとっても追い風です。早く「コロナを気にせず、もらった優待を自由に使える日」が戻ってくることを願ってやみません。

 ただし、「Sell in May(株は5月に売れ)」という投資格言もあるように、5~6月は例年、株式市場が波乱含みの展開になることの多い季節。株価が乱高下しやすい時期でもあるので、十分注意しつつ、5月優待株のみならず、コロナ禍からの業績回復で株価上昇にも期待できそうな人気優待株を探しましょう。