投資を「目的」にしてしまう人は投機的なスリルを楽しみたがる

 いきなりですが、一つ質問です。あなたが投資を「何か他のもの」と同列に置くとしたら、相当するのは何でしょうか。

 ちょっと考えてみてください。

 ある人は「資産形成」という視点から、「預貯金」と投資を同列に置くかもしれません。リスクの有無、期待リターンが差というわけです。これはこれで間違いではありません。

 ある人は似たようなものとして、競馬をなぞらえます。投資をしたとき予想する楽しみ、スリルや一獲千金のようなギャンブル性を、投資に見いだします。投資をどう楽しむかは人それぞれなので、「これはダメ」というつもりはありません。

 しかし、スリルを楽しむものと投資を位置づけている人は、それ自体を投資の「目的」としてはいないでしょうか。

 そして、投資の目的は本当にそこにあるのでしょうか。