ゴープロの株価

 下図はゴープロのIPO直後の株価です。値決め価格は24ドル、上場初日(2014年6月26日)の上場初値は28.65ドルです。そして4日目までには株価は49.9ドルまで上がっています。つまり値決め価格から起算して約+100%です。

図:ゴープロの株価

単位:ドル
出所:コンテクスチュアル・インベストメンツ

 しかしその後の取引を見ると、大きな陰線を引いて急落している日も多いです。このような株では、一瞬たりとも心休まる瞬間はないのです。心配性の人は、だからこのような株に投資するのは性格的に向いていないと思います。

 IPOして間もない、良い投資ストーリーを持った企業が、しっかりした決算を「これでもか、これでもか!」と出し続け、良い会社へと成長してゆく過程で、ふと周りを見回せば、同じ時期にIPOした同期生の会社の9割は、脱落しています。

 でも、長年の風雪に耐えて、ずっとしっかりした決算を出し続けた企業は、ちょっとのことではビクともしない、安定感のある企業に成長します。

 このような企業は、少々悪い決算を出しても、長年の信頼の貯金があるので、ボコボコに売られることは稀(まれ)です。優良株と言われる、ジョンソン&ジョンソンなどの株は、いずれもそういう歴史を積み重ねてきた企業なのです(なお、2017年のEPSが少ないのはトランプ米大統領の大型減税法案による海外利益の米国への送金にまつわる帳簿上の一時損です。本業には無関係ですので無視していいです)。

図:ジョンソン&ジョンソンの業績(アニュアルレポート)

出所:コンテクスチュアル・インベストメンツ

 だから皆さんが枕を高くして寝たいというのであれば、私は迷わず優良株を買うことをおすすめします。