米国株式投資に挑戦したい! と考えている投資初心者のための米国株デビュー講座! 全8章からなる初心者入門の第7回目。個人投資家がもっとも知りたい、「購入タイミング」「売却タイミング」をまとめて整理。最後に「最も悪い投資手法」もズバリ解説! 米国株投資で、「けっしてやってはいけない投資」とは?
※本記事は2019年11月1日に公開したものです。
順張り、逆張りとは?
皆さんは「順張り」とか「逆張り」という言葉を聞いたことがありますか?
順張りとは、株価が上がっているときに、その流れに素直につくような投資法を指します。
逆張りとは、株価が下がっているときに、その流れに逆らうように買い向かう投資法を指します。
このどちらも確立されたアプローチであり、正しいです。
一見、真っ向から対立するこれらの手法が、両方とも正解なのは不思議ですね。
しかし、順張りと逆張りでは、使う局面が全然違います。つまりそれぞれに正しい使い方をすれば、両方とも成果を挙げることができるけれど、間違った使い方をすると、どちらを使っても失敗するのです。
正しい順張りの仕方
順張りは、主に短期トレーディングに使います。順張りを行うためには、まず上昇トレンドがきれいにチャートに表れている銘柄を探します。
図:上昇トレンドラインの動き

上昇トレンドラインは、右肩上がりになっている株価の底値を結ぶことによって描けます。最低でも2回、株価がトレンドラインを試し、それを守った銘柄だけを選ぶクセを付けてください。
トレンドラインを試し、それを守った回数が多いほど、そのトレンドラインの信頼性は高いです。
さて、順張りの買いのタイミングですが、安くなっているときに買うのではなく、必ず前回の高値を超えた時点(図中A)で買いに入ることを心掛けてください。
そうする理由は、過去の高値を超えるには、それなりの勢いが必要であり、高値を超えた瞬間には、余勢を駆って株価が伸びるケースが多いので、それを利用しない手はないからです。
逆に言えば、順張りでは買ったはなからすぐに利が乗り始めるのが当たり前なのです。もし、皆さんが順張りをしたつもりでも、買ってすぐに利が乗らないようなら、あなたがやっていることはどこか間違っていると考えて良いでしょう。
自分のトレードの仕方が、上に述べたような基本から逸脱していないか冷静に振り返ってください。そして数日経っても利が乗らないなら、すぐに処分できるように心の準備に入ってください。
株はいつ買って、いつ売る?:米国株のやり方(7)
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