19日の市況

週末19日(金曜)のドル/円は109円をはさんだ円安圏で横ばい

 108.88円でスタートして、高値は109.12円。6営業日連続で109円台を達成しましたが、高値は109.33円(水曜)>109.30円(木曜)>109.12円(金曜)と、3日連続で前日高値より低い(チャート参照)。安値は108.61円で、こちらは4日連続で前日安値より低い。終値は108.88円。

 ユーロ/円は130円台が重く、高値130.00円をつけたあと129.32円まで下落。アストロゼネカ製のワクチンの一時使用停止でEU(欧州連合)接種計画に遅れがでるなかフランスのパリで3度目のロックダウン。欧州経済回復への不安がユーロの重石。

 豪ドル/円は18日(木曜)年初来高値85.45円をつけた達成感で、週末は84.11円まで下落。高値は84.59円まで。先週発表されたオーストラリアの2月雇用統計は予想を上回る強さ。失業率は6.3%から5.8%に大幅に下がっただけではなく、フルタイム従業員が増えパートタイムが減るなど内容も良い。RBA(豪準備銀行)は「雇用市場の回復は遅れ気味」との見解を示していた。一方、原油価格など商品価格の下落が資源通貨の豪ドルにマイナス。米中アラスカサミットで両国の対立が改めて浮き彫りになったことも懸念材料。

 米10年債利回りは一時1.72%まで上昇して1年以上ぶりの高水準。ダウ平均は前日比234.33ドル安の2日続落で終了。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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