「インデックスファンド=低リスク」は思い込み
最近は、インデックスファンドで「投資デビュー」される方が増えていることもあり、インデックスファンドを一括りにして「初心者向け」で、かつ「低リスク」と解釈される方も多いように見受けられます。
確かに、インデックスファンドは仕組みが分かりやすく初心者向けではありますが、これはあくまでも商品性のことであって、ファンドそのもののリスクが一律に低いかというと、決してそういうわけではありません。
インデックスファンドのリスク(標準偏差=基準価額の変動幅)は、あくまでも連動を目指す指数(ベンチマーク)と同程度です。
TOPIX連動型のインデックスファンドに投資するということはつまり、日本の株式市場と同程度のリスクを負うことを意味します。
他方、今回取り上げたテーマ型インデックスファンドで採用されている新興の指数の場合、一つの構成銘柄が指数全体に与える影響が大きい分、市場環境によってはアクティブファンド以上の値動きを経験する可能性があります。インデックス型はベンチマークと「運命共同体」ですから、ベンチマークの組み入れ銘柄数が少なければ少ないほど、よいときも悪いときも構成銘柄の影響を受けることになります。
テーマ型インデックスファンドの特徴を生かす投資を
テーマ型インデックスファンドは、こうした特徴を理解した上で活用すれば、ポートフォリオのリターン向上が期待できます。
まずは関心のあるテーマから探してみてもよいでしょう。