普通のインデックスじゃない?テーマ型インデックスファンドとは?

 こうした指数に連動する投資成果を目指すのが、低コストのテーマ型インデックスファンドです。

 テーマ型インデックスファンドは、インデックスを通じて広くたくさんの銘柄に分散投資するというよりも、むしろ特定のテーマや業種に投資銘柄を集中させてリターンを追求する点に特徴があります。

 代表的な低コストテーマ型インデックスファンドには、以下のようなものがあります。

 三菱UFJ国際投信は、「eMAXIS」のサブシリーズとして「バーチャルリアリティ」や「自動運転」などの先進的なテーマを掲げた「Neo」を展開しているほか、大和アセットマネジメントも「iFree」のサブシリーズとして、特徴のある成長分野に着目した「NEXT」を展開しています。

 また、「たわらノーロード」でおなじみのアセットマネジメントOneも、テーマ型インデックスファンドの「Oneフォーカス」を展開しています。

 ではここで、実際にどの程度、銘柄数に差があるのかを見てみることにしましょう。

クイズ先に挙げた「eMAXIS Neo」「iFreeNEXT」「Oneフォーカス」、各シリーズの代表的なファンドが連動を目指す指数の構成銘柄はそれぞれ何銘柄でしょうか(下表)。
ファンド名 連動を目指す指数(ベンチマーク) 銘柄数
eMAXIS Neo バーチャルリアリティ S&P Kensho Virtual Reality Index
eMAXIS Neo 自動運転 S&P Kensho Autonomous Vehicles Index
iFreeNEXT FANG+インデックス NYSE FANG+指数
Oneフォーカス AI Solactive Global Artificial Intelligence Index
※2021年1月末時点。指数はすべて円換算ベース。S&PとSolactiveの3指数は配当込み。

【参考】代表的ファンドのベンチマークの状況

ファンド名 連動を目指す指数(ベンチマーク) 銘柄数
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス 2,958
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス MSCIコクサイ・インデックス 1,282
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス MSCIエマージング・マーケット・インデックス 1,375
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) TOPIX 2,190
※2021年1月末時点。指数はすべて配当込み。MSCIの3指数は円換算ベース。