アップル

アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第1四半期(12月期)決算はEPSが予想$3.22に対し$3.36、売上高が予想772.6億ドルに対し783.5億ドル、売上高成長率は前年比+3.3%でした。

これまでiPhoneは3期連続で前年比割れでしたが、今回は久しぶりにiPhone販売台数が去年同期の実績7,480万台に対し7,830万台と前年比プラスに戻りました。事前予想は7,730万台でした。

アップルの場合、利益のかなりの部分をiPhoneに依存しているため、主力商品の復調は心強いです。

iPhoneは今年10周年を迎えます。このため「iPhone 8は大幅な意匠の刷新があるのではないか?」という期待が高まっています。

そのことは(新モデルが出るまで、買い替えは我慢しよう)という買い控えが出る可能性があることを意味します。

このため来期、すなわち第2四半期(3月期)の売上高は予想540.5億ドルに対し、515~535億ドルというきわめて控え目なガイダンスが提示されました。これは余り気にする必要はないと思います。

第1四半期決算の話に戻ると、サービス売上高は+18%の71.7億ドルでした。アップルは向こう4年でサービス売上高を倍増させる計画です。サービス売上高は利幅が大きいので戦略的に重要です。

今回の決算で懸念点といえば中国の売上高で、前年比-12%の162億ドルでした。アップルの中国での売上には今後も注視する必要があると思います。