TOPIXは日経平均よりも上方向への意識が強まる

 また、同様にTOPIX(東証株価指数)についても見てみます。

■(図2)TOPIX(日足)とMACD(2021年2月5日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 TOPIXについては、直近高値同士を結んだラインを完全に上抜け、直近高値(1月14日の1,885p)も超えて高値を更新している他、MACDも5日(金)時点で微妙に上抜けクロスとなっており、日経平均よりも上方向への意識が強まっている印象です。

 足元は企業決算シーズンの真っ最中ですが、これまでのところ、製造業を中心に業績予想を上方修正する企業が多くなっています。今週は決算発表のピークとなりますが、決算を手掛かりに銘柄物色に広がりが出てくれば、TOPIX優位の展開が続き、それにけん引される格好で日経平均も上昇していく展開も想定されます。

 ちなみに、TOPIXが引き続き上値を試す展開となった場合、前回の25日移動平均線割れから反発した12月下旬からの上昇幅を元に計算した「N計算値」の1,936pあたりがひとまず目安となりそうです。