投信選びのポイントはスクリーニング項目と順番

 そして、3つ目の「ツボ」は、投資信託の銘柄選びに関する内容です。

投資信託で失敗する人に共通する「ある」特徴」で解説しましたが、優良な投資信託を選ぶにあたっての最大のポイントは、絞り込み(これをスクリーニングといいます)と、その順番です。決して6,000本の中から「ダイヤの原石」を見つけようなどと思わず、条件を設け、少しずつファンドを絞り込んでいくのが鉄則です。

出所:筆者作成

 スクリーニングをする際、優先すべきはあくまでもリターンに関する指標です。信託期間や純資産残高といった指標を最初の条件にしてしまうと、肝心の運用成績が秀でた投資信託を見落としてしまうことになります。

 信託報酬についても同様です。保有期間中のコストである信託報酬は、最終的にリターンに反映されます。これは、インデックス型でもアクティブ型でも変わりありません。

 特にアクティブ型の場合、最初から信託報酬の水準を条件にしてファンドを絞り込んでしまうと、得られたであろうリターンを放棄してしまうことになります。

 こうした指標は、あくまでも副次的な要素として参考程度に確認するにとどめておいた方がよいでしょう。

「銘柄選びで優先すべきはリターンであり、運用コストや残高はあくまでも副次的要素として考える」これが3つ目の「ツボ」です。

 いかがでしたか。これからもさまざまな「ツボ」を取り上げていきますので、ぜひ皆さんの資産運用にお役立てください。