閑散相場の口先介入に要注意
このように現時点では介入が国際的に正当化される環境が整っていないため、実際に介入することはかなり難しい状況といえます。
そうはいっても財務省や日銀からの口先介入は予想されますので警戒する必要があります。
財務省が100円割れをけん制する発言だけでなく、日銀が銀行に「今、ドル/円はいくらですか」と聞くこともあります。この「日銀のレートチェック」は介入の準備段階かと思い、相場が反発する可能性もあるため注意が必要です。1ドル=100円が近づいてきたときに、何の材料もなく急反発したときは、このレートチェックの可能性が考えられます。実際に介入がなければ、相場は元の水準に戻ってくることが多いですが、注意が必要です。
特にこれからの閑散相場では、いつも以上に値が飛びやすいので、より注意する必要があります。