マンション投資のウソホント(2)REITにはない魅力が不動産投資にはある?

 では、不動産投資には全く魅力がないのでしょうか。まずは、同じ不動産を投資対象としているREIT(リート:不動産投資信託)と比較した、実物不動産投資、特にワンルームマンション投資の代表的な魅力といえることを3つ紹介します。

マンション投資のホント1:少額の資金でも、家賃収入でローン返済しながら資産を残せる

 REITに投資しようとすると手持ちのお金を使う必要があります。しかし不動産投資の場合は、不動産投資ローン(アパートローン)を利用することで、銀行からお金を借りて投資をすることができます。

 借りたお金を返済するにも、不動産を賃貸に出して家賃収入を返済に回すことで、投資をすることが可能になります。ただし、家賃の金額がそのまま収入になるわけではなく、保有中の費用を差し引いて考える必要があります。

マンション投資のホント2:価格変動が少なく、安定した収入が期待できる

 コロナ・ショック以降、物件によって差はあれど、REITの配当収入は比較的安定しているといえるでしょう。しかしREITの投資口価格は時価で日々変動しており、場合によっては大きく下落することもあります。

 しかし、不動産投資の場合は、ある日、物件価格が急落するというよりは経年劣化や環境変化によって下落することが主な要因で、徐々に価格が下落していく傾向にあります。また家賃も周辺地域を見ればおおよその相場が分かり、賃貸なら通常2年以上は一定の収入が入ることが想定されます。

 ただし、物件の購入価格と時価には違いがあることは注意が必要です。

マンション投資のホント3:節税効果を得られる場合もある

 REITにかかわる税金は、特定口座を利用していれば源泉分離課税で特に申告も不要ですが、給与や他の所得と損益通算することができません。

 一方、不動産投資の場合は、所得が赤字となったときは、他の所得と損益通算が適用されます。減価償却をすると、キャッシュフローは黒字のままでも帳簿上では赤字になることがあるので、結果的に節税となることもあります。