<2021年10~12月の予測>

8:10~12月米景気はやや過熱、長期金利が一時2.2%に

 私は、来年になると新型コロナの予防ワクチンが大量に供給され、世界経済が正常化に向かうことを、メインシナリオとして想定しています。ただし、そこで同時に、バイデン政権が巨額の財政出動を行う見込みです。大規模な金融緩和はそのまま続けられているはずです。

 巨額の財政出動と、大規模な量的金融緩和が続く中で、コロナが収束に向かえば、米景気は一時的にやや過熱する可能性もあります。その場合、ドル長期金利は一時的に2.2%まで上昇すると予想します。

 2021年後半、世界景気がやや過熱ぎみに回復する場合、2022年に、その反動が出ます。2021年に世界景気が急回復したのち、2022年は再び世界景気が減速する可能性があります。
10~12月は、世界的に株が反落すると思います。金利上昇と2022年の景気減速見通しが、悪材料になると考えます。