1:優待内容の変更が出る

 優待投資で2021年に一番考えられるのは、優待変更、それも改悪だと思っています。コロナ禍での四半期の業績発表も終わり、コロナの影響が具体的にいつまで、どのくらいあるのかが分かってきました。特に人気の優待ジャンル、「外食」や「レジャー関連」はマイナスの影響が大きく、財務強化の観点からも優待の見直しは必須だと思っています。既に2020年は、すかいらーくの優待額減少やトラスコ中山の優待廃止など、「まさか」の会社が優待改悪し、痛い目にあった方も多いかと思います。2021年もその流れは変わらず、無配で優待が手厚い会社や、年に2回優待を出している会社、廃止しやすいクオカードやプレミアム優待倶楽部などの優待を出している会社は、少し注意をして見守った方が良いかと思います。

2:優待期限の変更がなされる

 優待を出している会社は、それを機会にお店に足を運んでほしいと思っています。特に外食関係は少しでもお店に人が来て、活気を取り戻したいと思っているはず。ですが、自粛要請や時短営業でなかなか足を運べず、有効期限が切れそうでドキドキしたことも。

 2020年も有効期限が延長された優待は多くありましたが、2021年も企業のご厚意で有効期限の延長があるのではと思っています。マメに開示情報やウェブサイトをチェックするのが良いですね。

3:IPOで優待の新設が増える

 優待廃止や改悪をする企業も多いと思いますが、逆に優待を新設する企業も多いと思っています。コロナ禍でIPO(新規公開株)の延期が相次ぎましたが、2020年12月の新規上場は26社と活況で、2021年も新規上場は多いと思います。新しい会社が増えたら、新しく優待を導入する企業もあると思いますので、期待を込めて楽しみに待っています。この状況下で優待を新設する企業なら、よほどの覚悟があると思うので、廃止や改悪のリスクも少ないと見ています。

4:デジタル化が進み、優待が使いやすく

 コロナ禍でお金のやり取りも現金からカード払いや〇〇ペイなど、非接触型に移行しました。優待も「券」からデジタルに、ECサイトでも使えるものになりそうです。外食各社もリアル店舗、テイクアウト、デリバリーと販売チャネルを増やしている中、通信販売も新たな収益源と考えていると思います。今まで優待券はリアル店舗での飲食しか使えなかった企業も、テイクアウトやデリバリー、通販サイトと、優待券の使い道も増え、使いやすくなるのではと思っています。