Q:クレカ払いで得する場合・損する場合は?
A:決済手数料とカードポイントのバランス次第!

 クレジットカードで国税を支払うと、クレジットカードのポイントが付くことが多いでしょう。100円ごとに1ポイントが付くことになります。これをうまく使えばお得にポイントを貯めていくことができるというわけです。

 ただし、先ほど説明した決済手数料の影響で、納付する金額とポイント還元率によってはクレジットカードで支払うと逆に損になる場合があります

 例えば先ほど例に挙げた35,000円の税金をポイント還元率1.0%のクレジットカードで納付する場合、支払い総額は35,334円で、付与されるポイントは353ポイントです。消費税を含む決済手数料が334円に対して、それを上回る353ポイントが還元されることになり、現金で払うより19円お得に納付することができます。

 では税額が31,000円だった場合はどうでしょうか。この場合の支払い総額は、

 税額31,000円+決済手数料304円+手数料にかかる消費税30円(10%で計算)=31,334円

 となり、このとき付与されるポイントは313ポイントです。消費税を含む決済手数料は334円ですので、還元されるポイントはこれを下回っています。クレジットカード払いだと差額の21円分を多く負担することになってしまうのです。

 まとめると、還元率1.0%のクレジットカードを利用する場合、納付税額とポイントの関係は、

0~5,000円:決済手数料 > 還元ポイント で損
5,001円~10,000円:決済手数料 < 還元ポイント で得
10,001円~15,000円:決済手数料 > 還元ポイント で損
15,001円~20,000円:決済手数料 < 還元ポイント で得

というように、5,000円ごとに変動していきます。

 納付にかかる決済手数料は「国税クレジットカードお支払サイト」でシミュレーションすることができます。

 納付税額が大きくなるほど決済手数料や還元されるポイントも比例して大きくなり、場合によっては数百円~数千円の違いが出ることも。支払いをする前にクレジットカードのポイント還元率と合わせて確認しておくのがおすすめです。