カネの切れ目は縁の切れ目。愛情が豊かな家庭でも、うまくいかない家計には不幸が忍び寄るものです。このシリーズでは、本当にあった家計の事件を取り上げ、やってはいけなかった行動と、解決の手段を紹介します。

お悩み

理想の人生を生きるために始めるべきは家計簿

斎藤卓さん(仮名)・会社員・36歳(既婚)

 斎藤さんは現在、妻と6歳の長男と2歳の長女の4人暮らし。これから何かとお金がかかることが分かっていたこと、そして、自分が理想とする人生プランをかなえるため、今のうちに蓄えを増やせないかと考えていました。

 そこで、友人に勧められた投資を始めてみたものの、なかなか思うような成果は出ていません。しかも、子どもの入学準備や妻の入院などで思わぬ出費が続き、投資を継続することさえ、難しくなってしまいました。

 日々悩んでいた斎藤さんですが、テレビや雑誌などで家計の見直しの話に触れるうちに、投資以前に、まず家計の収支を把握することが必要だと気づき、家計簿をつけることにしました。

 ところが、2カ月もしないうちに家計簿のつけ方に悩み始めた斎藤さん。実は以前、何度か家計簿をつけたことはあったのですが、支出の見直しにつながらず、結局断念していたのです。

 将来に備える投資をするため、家計を見直し、理想の人生に近づくには、どうしたらいいのでしょうか。