なぜ投資初心者ほど家計簿をつけるべきなのか?

 家計簿をつける一番の目的は家計管理です。家計の支出を把握することで、収入に見合った生活水準なのか、支出にムダはないかを確認し、できるだけ多くの貯蓄ができる家計へ改善していくことができるからです。

 いくら投資をしようとしても、日々の生活に困らない余裕資金がなければ話になりません。

 また、投資初心者ほど少ない傾向にある投資額で数%増やすよりも、節約する方が資産を増やす効果は高くなります。

 では具体的に、家計簿のメリット3つを紹介します。

なぜ家計簿をつけるべきなのか1:収支の把握で、余裕資金(適切な投資額)が浮かび上がる

 将来のための投資、つまり長期にわたる資産づくりでは、継続して投資をすることが前提です。投資資金を支出に回すことになっては本末転倒。

 そこで自分の家計にとっての「適切な投資額」で投資をすることが重要です。多過ぎれば家計への負担が大きく、少なければ余裕資金を置いてあるだけになってしまうからです。

 家計簿をつけることで、家計に適した投資金額を知ることができるでしょう。

なぜ家計簿をつけるべきなのか2:支出全体像の把握で、ムダな支出を見つけ出す

 家計簿の第一の目的は家計の支出を把握すること。その上でムダな支出を見つけ、過度な支出を減らしたり、家計の見直しをする必要があります。

 ただし、何がムダな支出かは人それぞれ。趣味や娯楽にお金を使うことがあってもいいでしょう。

 投資で年10%増やすことはかなりの好成績ですが、それよりも、投資額が少ないうちは、毎月の支出を1万円減らした方が資産を増やせる場合もあります。まずは余分な支出を把握することが資産づくりの絶対条件です。

なぜ家計簿をつけるべきなのか3:ムダが減り、さらに多くの余裕資金を貯蓄に回せる

 家計簿をつけることで、支出の全体像をわかりやすくまとめ、時系列で把握することができます。

 すると、いくら入って、いくら使ったという毎月の収支だけでなく、時期や季節の違いでどのような支出があるのか、計画と実際の生活ではどのような違いが生まれるのかを知ることができます。そこからさらにムダを減らして、余裕資金ができる家計を作り、資産づくりが進められるはずです。