家計簿でよくある失敗は?

 家計簿のつけ方は決まっていないので、自分に合ったやり方で構いません。でもそれだけに、挫折して家計簿難民になってしまう人も多くいます。

 ここでは、家計簿をつけようとして失敗した、よくある例をお伝えしたいと思います。

なぜ家計簿で失敗するのか1:項目や明細を細かくつけすぎる

 家計簿をつけ始めると、項目を増やしてできるだけ詳細な内容を書こうとしてしまったり、レシートの明細をそのまま一つずつ書いたりしてしまう人もいますが、それほど細かくつける必要はありません。家計簿をスタートする目的は、まず「自分が何にお金を使っている傾向にあるか」をざっくり知ることです。最初はあえて大雑把なぐらいで構いません。ご自身が気になる項目があれば、細分化していきましょう。

なぜ家計簿で失敗するのか2:家計簿をつけることで満足してしまう

 家計簿はつけているけれど、つけているだけで満足、結局何も変わっていないという人もいます。家計簿をつけた先にある目的を見失っているようです。「なぜ投資初心者ほど家計簿をつけるべきなのか」でお伝えしたように、家計簿をつけるだけでは何も変わりません。「つけただけ」で終わっているのだとしたら、もったいないことです。家計簿をつけずに別のことに労力を割いた方が有意義です。

なぜ家計簿で失敗するのか3:固定費の見直しをしていない

 家計簿をつけて支出の見直しをするとき、食費や交際費、趣味・娯楽の支出を減らそうとしてしまいがちです。しかし、普段の生活スタイルを変えるには時間がかかりますし、無理に変えようとすることでストレスになります。

 そこで、最初に行うべきは、固定費の見直しです。代表的なものは、住居関連費・車関連費・通信費・生損保険料など。その見直し効果は大きく、年間にするとかなり大きな節約となるでしょう。