実践的投資リテラシーを身につけて「お金偏差値」を高めよう

 筆者が考える実践的投資リテラシーとは、大きな損失をできるだけ避けつつ、そこそこのリターンを目指すために必要な知識、能力と考えています。

 大きな利益を第一に目指さないのは、大きな利益を求めすぎると必要以上にリスクも抱え込むことになり、結果として大きな損失を被る可能性が高まるからです。

 そして、実践的投資リテラシーの中には、一般的な投資の教科書には書かれていないものや、教科書に書かれていることとは異なる内容も含まれています。

 まさに教科書を読んだだけでは足りず、実践して身に付けるべきものなのです。

 高いほどお金を増やす能力がある「お金偏差値」でそれぞれの段階を表すと、次のようになります。

・基本的投資リテラシーがない…お金偏差値40以下
・基本的投資リテラシーが身についている…お金偏差値40~50
・実践的投資リテラシーが身についている…お金偏差値50~60

 お金偏差値50がボーダーラインで、これを下回ると投資で失敗してしまう可能性が高く、上回ると成功する可能性が高くなります。そして50から離れるほど、その可能性がより高まります。

 お金偏差値を60以上にするには、実践的投資リテラシーを身につけた後、さらに専門的、高度な知識、能力を身に付ける必要がありますが、それには時間も労力もかかります。

 したがって、筆者個人的には、まずは実践的投資リテラシーをしっかりと身につけて、お金偏差値60を目指すべきだと思います。このレベルなら、正しく学び、かつ実践を積み重ねていけば十分達成可能です。

 その上で、余力があればさらに上を目指せばよいのではないでしょうか。