FX投資は短期売買になりがち

 個人投資家の間では、株式への投資ではなくFX投資を始める、という声も良く聞きます。

 FX取引は、レバレッジをかけないとほとんど動きがないので、高いレバレッジをかけて運用します。しかしその結果、短期的な為替の変動要因により、大きな損益が一瞬にして生じることも多々あります。

 そして為替市場は24時間動いています。日本マーケットが閉まって日本が夜中の時間であっても、米国のマーケットが開いているため、いつ大きな為替の変動が起きてもおかしくないのです。落ち着いて寝ることもできないからFX取引をやめた、という人も少なくありません。そのためFX投資は、じっくり長期間ポジションを持ち続けるというよりは、デイトレードやスイングトレードのように短期間で完結させることが多くなります。特にデイトレードであれば、ポジションを有している間は、基本的に為替の動きを見ている必要があります。

 もちろん、ロスカット注文などを事前に入れておけば、四六時中パソコンの前に張り付くことは避けられますが、それでも短期間に取引を完結させることには変わりないですから、結構せわしないと思います。

 そして株式投資と異なり、FXはどちらかがプラスになれば同じだけもう片方はマイナスになるというゼロサムゲームですから利益が得にくいです。ちなみに株式投資は企業価値が上昇すれば株価も上がりますからプラスサムです。株式投資の方がFXより利益を上げやすいと思います。