ポイントは、いつからはじまったのか

ポイントの始まり、懐かしのグリーンスタンプ

――そもそもポイントとは、いつ頃からあるのでしょう?

 1960年くらいから出現してきました。このころは、紙のカードにスタンプを押したり、シールを貼るスタイルです。「グリーンスタンプ」が有名でした。同じ頃に、今でも学校設備のために集めている「ベルマーク」が登場します。

 1980年頃からは「クレジットカードポイント」が出現して、 JCB のポイントプログラム「JOYJOYプレゼント(現Oki Dokiポイント)」などが出てきました。1984年には、ヨドバシカメラの「ゴールドポイントカード」でポイントが貯まるように。これが日本初のプラスチックの「ポイントカード」。磁気で登録をしていました。プラスチックのカードを見たとき、かっこいい!って思いましたね。

ポイント拡充、マイル、ネットが登場

 そこから、どんどん広がりを見せます。93年から JAL と ANA が国際線利用者にマイルをつけるようになりました。その後、国内線にも対象が広がります。後に、街中でポイントを貯め、飛行機に乗る“陸マイラー”も出てくるほど、マイルは広まっていきます。

 2000年からインターネットが普及し、ポイントも大きく変革をとげます。「ネットポイントと電子マネーの登場(2000年~2001年)」です。2002年には楽天が楽天スーパーポイント※1を始め、Tポイントも続きました。(※現在の楽天ポイント)

 次の大きな変化は2007年。「電子マネー元年」と言われるほどの大きな変化が起きました。セブン₋イレブンのnanacoや首都圏を中心とした交通機関の乗車や切符購入で使えて買い物もできるPASMO、イオンスーパーなどで使えるWAONなど種類が一気に増えました。コンビニやスーパーなどのリアル店舗での買い物や、交通機関で利用の際にポイントが貯まる・使える場面が一気に広がりました。

 2013年は、ネット利用が主力のYahoo!ポイントと街中利用のTポイントが提携しました。両方のサービスで共通して、ネットでもリアルでもポイントが貯まる・使えるようになり、すごく便利になりました。

 2014年くらいからは、携帯電話会社のポイントと、既存のTポイントなどの提携が続き、使い勝手がさらに改善。2015~2016年にスマホ決済が登場したのは、記憶に新しいですね。ざっくり表にまとめて見ると、最近は、提携や統合でさらに使える・貯まる範囲が広がりました。使う媒体も、カードだけでなく、スマホ決済も広がっていますね。

[ポイント年表]

時期 分類 できごと
1960年頃 個別企業・リアル グリーンスタンプ、ベルマークなど紙ベースで、初のポイント登場
1980年頃 リアル・クレジットカードポイント JCB の「JOYJOYプレゼント(現Oki Dokiポイント)」などスタート
1984年 ショップのポイントカード 初のプラスチックのポイントカード、ヨドバシカメラの「ゴールドポイントカード」
1993年 リアル・港空系ポイントカード JALとANAが国際線利用者に「マイル」
2001年 ネットポイント登場 インターネットの普及により、インターネット上のポイント「ネットマイル」などが誕生
    Suicaや Edyが出現、電子マネーのデビュー
2002年   楽天がスーパーポイントを始め Tポイントがこれに続く
2003~2004年   ブログサービスなども誕生し、ポイントサイトが出現
2007年

リアル店舗で電子マネー利用普及始まる

電子マネー元年、コンビニなどへ爆発的に広がる、nanaco、PASMO、WAON 登場
2010年   コンビニローソンのポイントPonta登場
2013年

ネットとリアルの融合:ネットポイントが街中で使える

TカードとYahoo!ポイントが統合
2014年   携帯電話会社のポイントが街中で使えるように
    楽天スーパーポイントが街中で使えるように
    ソフトバンクポイントが Tポイントへ統合
2015年   ドコモの dポイントが街中で使えるように
    スマホ決済登場、オリガミ、LINEペイ、楽天ペイなど多数
2016年   LINE ポイントスタート
 

同一グループによるグループ内共通ポイント

Suica、WAONなどがグループのポイントを統合