9月以降の欧米株式と、日経平均の動きを比較

 日経平均は9月以降、米国・欧州株が調整する中、相対的に堅調でした。10月に入って欧米株が反発する中で、下値を切り上げてきたところです。

東証マザーズ・日経平均・独DAX指数・NYダウ・米ナスダック総合指数の動き比較:2020年9月1日~10月9日

注:9月1日の値を100として指数化

 9月に入ってから、まずナスダック総合指数が、急落しました。さらに9月半ばから、ドイツDAX指数など、欧州株が売られました。欧州での感染再拡大が嫌気されました。

 ただし、9月の日経平均は、売られそうになっても、買い戻され、堅調に推移してきました。【1】欧米に比べ日本は感染拡大を小幅に抑えられていること、【2】スガノミクスへの期待、【3】中国景気回復の恩恵を受け製造業に回復の兆しが出ていること、などが日本株を下支えしてきました。

 日経平均は10月に入り、欧米株の戻りに合わせて、下値を切り上げてきました。ただし、欧米株が戻り高値を更新したわけではないので、日経平均の上昇には勢いがありません。11月3日に実施される米大統領選の結果次第で、さまざまな波乱があり得ることも、気迷いを生じています。