「私が正しい」「うまくいったら自分のおかげ、うまくいかなかったら相手のせい」になっていないか

 夫婦の関係がうまくいかない要因は、

「自分のほうが分かっている。相手は分かっていない。自分が正しい」
「うまくいったら自分のおかげ、うまくいかなかったら相手のせい」

 という“心”のあり方にあります。相手を不快にしないように、いくら言葉遣いに気を配っても、この“心”が根底にある限りは、会話や行動のどこかにそれが出てしまうので、夫婦関係が良くなることは、なかなか難しいと思います。

 その真逆の、

「世の中にはいろいろな考えがあり、『自分が正しく相手は間違っている』ということではない」
「うまくいったら相手のおかげ、うまくいかなかったら自分のせい」

 という“心”が根底にあれば、夫婦関係は良くなる、もしくはすでに良好でしょう。

 冒頭で「夫婦間で投資の話をしないほうがいいと考えている」とお伝えしましたが、それは、あくまでも表面上のもので、根本的な解決策ではありません。

 根本的な解決策は、「自分が正しい」を横に置き、「うまくいったら相手のおかげ」を根底に持つことです。この2つが根底にあれば、投資について会話をしても、相手を不愉快にさせる発言自体、そもそも出てこないと思います。

 この機会に、相手に対して、「私が正しい」「うまくいったら自分のおかげ、うまくいかなかったら相手のせい」になっていないか、一度、自らを見つめてみるのもよろしいのではと思います。

 もし、そうなっていることに気づいたら、それは、夫婦仲が良くなる、次のステップに進めるチャンスです。それに気づくこと、自ら認めることで、はじめて“心”が変わります。

「自分が正しい」を横に置き、「うまくいったら相手のおかげ」の“心”のあり方になったとき、夫婦関係だけではなく、あらゆる人間関係が良くなり、きっと、すばらしい人生になっていることでしょう。

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